◇ギターエッセイ◇
私が10万円のギターを手にするまで
〜第四回〜
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先生とそんな話をしてから一か月ほどたった頃、
ある本の中で目白駅近くにある、
日本で最も古いクラシックギターの専門店を知りました。
休みの日ですることもなかったので、
まあ、暇つぶしくらいの気持ちで行くことにしました。
その店には有名な製作家の作ったギターが置いてあり、
100万、200万という値のギターがずらりと並んでました。
また、世界的に有名なギタリストたちのサインがあり、
明らかに一般の楽器店とは趣が違っていました。
その店で5〜6万のギターと10万のギターを弾き比べましたが、
やはり10万のギターの音色に魅力を感じました。
その時に同じ10万の楽器が3本ありました。
その3本の中の一本を弾いた瞬間、
「あっ、これいい!!」
と、言葉では表現できない感覚が身体を貫きました。
そのお店に2時間ほどいたでしょうか、
その間、お店のご主人と語り合いながら、
いくつかのギターを弾き比べた後、
やはり初めによいと思った10万円のギターを眺めていましたが、
「10万円は高いし、
家に帰ってそれでも欲しいと思ったらまたここに買いに来よう・・・」と、思い
外も暗くなりだしたので店を出ることにしました。=つづく=
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