ギターエッセイ

                             
                 私が10万円のギターを手にするまで

                                 第一回

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 2008年、2月22日。

私は初めてギター教室の扉をたたいた。

そもそもなぜ自分がギター教室へ行こうと思ったのか、

それは以前から、

ギターを弾いている人は格好いいなという憧れもあったが、

それに加えて新しい自分を探す、

もしくは未知への挑戦という、

そんな意識もありました。

当時、現状の自分に退屈していた、

というのが本音と言えるでしょう。


 現在ギターを始めて約3年になりますが、

正直自分がこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。

なにせ私はなにごとにつけても飽きっぽく、

性格的には短気でせっかちであり、

しかもギターには触れたこともなく、

音符も全く読めない状態にありました。

さらにクラシックギターなどというものは、

女性や子供がするものだという、

自分勝手な見下し方さえしていたのです。

そのような訳で、

当初は何かスマップの曲でも一曲弾き語りができればそれでよい、

という、その程度の意識で教室に入りました。


 しかし、通ってみると先生の教え方は、

すぐに希望の曲を教えるというものではなく、

タブ譜でしかも動揺を弾くというものでした。

始めはかなり驚いて「えっ!??」と、思いましたが、

左の指も右の指もまともに動かせない自分にとって、

先生の言うことに従うしかないと思いました。



 「ちょうちょ」の曲から始まりましたが、

まともに弾けるようになるまでに、

3か月かそれ以上かかった記憶があります。

当時、「ちょうちょ」を習っているというと、

周囲の友人たちからは小馬鹿にされることもありました。

しかし、自分の中では、

小学生が習うような童謡でもあっても、

曲が弾けている喜びを感じていました。  =つづく= 


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