◇ギターエッセイ◇
私が10万円のギターを手にするまで
~第一回~
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2008年、2月22日。
私は初めてギター教室の扉をたたいた。
そもそもなぜ自分がギター教室へ行こうと思ったのか、
それは以前から、
ギターを弾いている人は格好いいなという憧れもあったが、
それに加えて新しい自分を探す、
もしくは未知への挑戦という、
そんな意識もありました。
当時、現状の自分に退屈していた、
というのが本音と言えるでしょう。
現在ギターを始めて約3年になりますが、
正直自分がこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。
なにせ私はなにごとにつけても飽きっぽく、
性格的には短気でせっかちであり、
しかもギターには触れたこともなく、
音符も全く読めない状態にありました。
さらにクラシックギターなどというものは、
女性や子供がするものだという、
自分勝手な見下し方さえしていたのです。
そのような訳で、
当初は何かスマップの曲でも一曲弾き語りができればそれでよい、
という、その程度の意識で教室に入りました。
しかし、通ってみると先生の教え方は、
すぐに希望の曲を教えるというものではなく、
タブ譜でしかも動揺を弾くというものでした。
始めはかなり驚いて「えっ!??」と、思いましたが、
左の指も右の指もまともに動かせない自分にとって、
先生の言うことに従うしかないと思いました。
「ちょうちょ」の曲から始まりましたが、
まともに弾けるようになるまでに、
3か月かそれ以上かかった記憶があります。
当時、「ちょうちょ」を習っているというと、
周囲の友人たちからは小馬鹿にされることもありました。
しかし、自分の中では、
小学生が習うような童謡でもあっても、
曲が弾けている喜びを感じていました。 =つづく=
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