ギターエッセイ

                             
                 私が10万円のギターを手にするまで

                                   第三回

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 私はそのころまで、

一万円で購入したギターを使い弾いていました。

一万円のギターではあっても音色には全く不満もなく、

これで十分だと感じていました。

また当初は長く続かないと踏んでいたので、

高い金額を出してまで買おうとは思ってもいませんでした。

しかし、2010年の夏ころから、

自分のギターに、

なんともいえぬ物足りなさを感じるようになりました。


 大切なのは技術で、

ギター本体は何を使っていもたいした違いはないと考えていました、

が、先生に「それは違う」と説明されました。

「一万円のギターに物足りなさを感じるのは、

感性が上がってきてるからだ。

感性を豊かにするには、

磨かれた音を持つ少し高いギターを持つ必要がある。

感性というのは音によって磨かれていくもんだと思う。

偶然というのはないよ」

という先生の言葉に、

わたしの心は揺れました。


 そこでためしに、

「いくらくらいのギターを買うのがいいですかね」

と尋ねました。

先生は即座に、

「10万円以上」

と言われました。

その時は、正直そこまではちょっと、

という思いでした。

 近くの楽器店に行き、

5〜6万のギターを弾いてみましたが、

これで十分いい音がすると思いました。

しかし、先生の言うことを素直に聞いて、

その通りにした方がよいというこれまでの経験があったので、

10万円のギターという言葉を無視できずに、

目の前にある5〜6万円のギターを買うのはやめました。
  =つづく=

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