◇ギターエッセイ◇
私が10万円のギターを手にするまで
〜第三回〜
>第一回にジャンプ<(クリック!)
>第二回にジャンプ<(クリック!)
>第四回にジャンプ<(クリック!)
私はそのころまで、
一万円で購入したギターを使い弾いていました。
一万円のギターではあっても音色には全く不満もなく、
これで十分だと感じていました。
また当初は長く続かないと踏んでいたので、
高い金額を出してまで買おうとは思ってもいませんでした。
しかし、2010年の夏ころから、
自分のギターに、
なんともいえぬ物足りなさを感じるようになりました。
大切なのは技術で、
ギター本体は何を使っていもたいした違いはないと考えていました、
が、先生に「それは違う」と説明されました。
「一万円のギターに物足りなさを感じるのは、
感性が上がってきてるからだ。
感性を豊かにするには、
磨かれた音を持つ少し高いギターを持つ必要がある。
感性というのは音によって磨かれていくもんだと思う。
偶然というのはないよ」
という先生の言葉に、
わたしの心は揺れました。
そこでためしに、
「いくらくらいのギターを買うのがいいですかね」
と尋ねました。
先生は即座に、
「10万円以上」
と言われました。
その時は、正直そこまではちょっと、
という思いでした。
近くの楽器店に行き、
5〜6万のギターを弾いてみましたが、
これで十分いい音がすると思いました。
しかし、先生の言うことを素直に聞いて、
その通りにした方がよいというこれまでの経験があったので、
10万円のギターという言葉を無視できずに、
目の前にある5〜6万円のギターを買うのはやめました。 =つづく=
>第一回にジャンプ<(クリック!)
>第二回にジャンプ<(クリック!)
>第四回にジャンプ<(クリック!)
topへ