That エッセイ once again
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当教室に在籍して早18年。
アンサンブルにも参加して元気にギター弾いている。
マダムにギターを始めたころの思い出を、
以前語っていただきました。
今回再び掲載したいと思います
大陸育ちのお話は興味が尽きない。
もう一度詳しくお話していただき、
加筆しながら紹介したいと思います。
かなり貴重なお話であり、
歴史の証言の意味合いもあります。
=ギターを弾こう(十六)=
鈴木巌先生に席に座らせられたのはいいのですが、
ちょっと見回すと皆男性で、
しかもバリバリ弾いているではありませんか、
気後れするなんてもんじゃありません、
そのまま帰ろうかなという気分になってしまいました。
友達としばし呆然としていましたが、
慣れてくると、チラ、ホラと女性の姿が見えます。
(我々だけじゃなさそうだ・・・・・・)と少しホッとしました、
しかし、30人はいようかという中で、
ホントに我々を入れて女性は5人くらいです、
この当時、昭和30年前後、若い娘がギターを抱えて、
夜、ノコノコ習いにいくというのはそうそう無いことだったと思います、
仕事をしている女性だったらなおさらです。
花嫁修業はあったと思いますが、
ギター修行というのは女性の習い事のメニューには、
無かったと思います。
レッスンが始まる前に鈴木先生から皆に、
<禁じられた遊びのテーマ>と<ちょうちょ>の楽譜が配られました、
相当弾ける若い男性がほとんどであり、
まったく初めてというのは我々と数人です、
配られた曲のレベルの格差はすさまじいものがありました。
教本を持ってくるようにという指示書きがあったので、
とりあえずカルカッシの教本を友達と二人で持っていきましたが、
教本を開いて弾くなどという情景は、
まあ、お呼びでないというところです、
目の前に飾っておくのみです。
鈴木先生も30人からの人を見て歩くわけですから、
我々には押さえ方をちょっと指示したくらいで前、
後ろと飛び回っていました。
<ちょうちょ>を練習するのですが、
少し弾いては、
バリバリ弾いてる人のほうを眺めていました、
皆、25〜26歳の若いサラリーマンでしたが、
しっかり弾いています、
それがなんともものめずらしく、
ついついそちらに目がいってしまうのです。
この時、そういう余計なところを見ずに、
もっと真剣に取り組んでいれば、
今もうちょっと上手く弾けると思いますが・・・・・・。
ついでに、この後もっと真面目に毎週きちんと通う生徒であれば、
これまたもっと上達したのでしょうが・・・・・・、
ついついがつい重なって、時々お休みしてしまいました・・・・・・、
仕事が忙しくということですが・・・・・。=つづく=
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