>アンサンブルヴェルデ
                 結成回想録⑤<

                 



 発表会でアンサンブルの状態がその後も続いた。

そんなこんなである時、自分が通っていた教室の先輩から、

「神奈川ギター協会に入らない?」というお誘いの言葉をかけられた。

どういういきさつでのことかは覚えてない。

とにかくその一言のお声がけがあったことだけは覚えている。

そう声をかけられても神奈川ギター協会があることは知っていたが、

特に関心もなく普段の意識の中からは外れていた。

まあ、返事にグズッていると、

「今、会員を募っているから入らない」とのお話。

一度は断ろうと思ったのですが、

教室の先輩でもあるので結局そのまま入会ということになった。

それでも困惑しているこちらの気持ちを察したのか、

「特になにをやれということはないから」と言っていた。

この当時はとにかく忙しく内心(無理だよなぁ・・・)と思っていた。

しかし、先輩でもあるから断るのもなぁ・・・。

なんだかいろいろ逡巡していたと思う・・・。

 入会した後、「神奈川ギターフェスティバル」

というギターの祭典を開催していることを知った。

(じゃあ一度参加をしてみようか)という気になって、

出演する人がいないか生徒に聞いてみると、

5人だったか6人だったかの手が上がった。

これが「神奈川ギターフェスティバル」に最初に参加した時のことだ。

しかし、自分自身が一緒に行ってという気分でもなく、

演奏する人だけで行ってもらった。

どのような曲を演奏したのかも記憶にない。

今思うと、この時の写真もないというのは、

ちょっと残念な気もしますが、

こういう場所に参加するということは、

あまり前向きでもなかったということなのかな・・・。

参加した人に、どうだったか?という感想を聞いた気がしますが、

なんという答えが返ってきたかは覚えていない。

しかし、とにもかくにも外へ向かって演奏というきっかけになったことは確かだと思う。


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