>アンサンブルヴェルデ
                 結成回想録③<

                 



 発表会でアンサンブルを演奏するというのは定番になっていきましたが、

発表会以外でもちょっとしたコンサートでアンサンブルで出演することがあったり、

そんなことが続いたりしていくうちに、

その都度人数を集めるのではなく、

ある程度決まったメンバーでのアンサンブルというのを考えるようになった。

そう思ったからといってそこまで関心を持つ人もいない状態で、

お試しという感じで発表会とは関係なく声をかけて練習してみた。

終わった後に喫茶店で少しおしゃべりしたりして、

アンサンブルに対する関心度を注意深く見てましたが、

まあ、結果から言うと全然そんな雰囲気はなかったですね。

先生に言われたから参加してみた感が強かった・・・。

(なかなか難しいもんだな・・・)と自分でも内心厳しさを感じました。

その時のアンサンブルが続くことはなく、

なかなかいつも練習するアンサンブルというのはできてはいかなかった。

発表会では集まることができるのに、

平時の状態では、なかなか手間という感じはあった。

ま、発表会とかコンサートという非日常的なことがあると、

そこでの関心というのは高まるんですね。

しかし、普段特に何もない時に集まって練習するというのは、

結構ハードルが高いもんだなという気がした。

アンサンブルの経験がある人もいましたが、

なかなかそうはいかないという状況で、

自分の中でなんだかあきらめムードになっていった。

声をかけて練習しようという人もいない感じで、

とりあえずあきらめムードになっていった・・・。

ギターは独奏という観念的なものが強く、

合わせるというのはどうしても二義的なものになってしまっていたと思う。

独奏の添え物的な印象というか・・・。

発表会でもまず独奏ありきで、

アンサンブルは添え物的な位置でしか考えられてなかったと思う。

今でもそんな気分というのがあるかもしれない・・・。

完全にデットロック状態に陥ってしまっていた。

なかなか発表会アンサンブルの状態から抜け出すことができなかった。


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