>アンサンブルヴェルデ
結成回想録⑪<
1997年、神奈川ギターフェスティバルの参加の時には、
まあ、かたっぱしから声をかけたこともあり、
また、ギター合奏団としてやっていけるという自信も加わり、
とにかく一人一人に参加しないかと声をかけた。
遠慮されてしまう人もいたが、
おおむね皆参加の意思を示してくれた。
このころからは地区センターでの練習というのはなくなって、
今の練習場所のあざみ野ホールが常態の練習場所となった。
このころはみなアンサンブルのこともよく分からずだったので、
毎週日曜日に集まって練習をしたと思う。
とにかく経験者ゼロ状態からの出発だったので、
それいけそれいけで尻を叩いた感じ・・・。
メンバーの平均年齢も若かったので、
少々荒っぽく練習しても特に問題もなかった。
人数が前回の倍くらいに増えたので、
合わせるのはかなり難しい気がした。
前に出ての指揮は欠かせない感じだった。
この時はまだ全員がプライムギターだったので、
とにかく調弦に時間がかかったといい気がした。
控室では練習より調弦の時間のほうが長かった気がする。
まだまだチューナーは普及してなかったんですね。
一台一台慎重に調弦をしたと思う。
チューナー全盛の今ではちょっと考えられないという感じだ。
演奏した曲目はブラームスのハンガリアン舞曲第四番。
しかし、このようなスコアの曲を、
プライムだけで演奏することの難しさをこの時感じた。
上から下までの音程に非常に困難を感じた。
上は凄いハイポジションになり、
下は音が足りなくなる・・・。
なんだかこの時プライムギターだけのアンサンブルに限界を感じた。
プライムだけのアンサンブルでは遅かれ早かれ限界が来るなと感じた。
だからといってなんの手立てもないのが現状だった。
しかし、この時は大過なく最後まで弾き通すことができて、
ホッとしたのを覚えている。
なんとなく形になってきているのを感じることができたのが、
なによりうれしかった。
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