>アンサンブルヴェルデ
                 結成回想録①<

                 



 アンサンブルヴェルデも結成してから、

20年くらいが過ぎたのかもしれない。

なんとなくいろいろその頃のころのことを思い出して、

書いていきたいと思います。

忘れないうちにというのが大きいかも・・・。

だいぶ記憶がボケてきつつある今、

備忘録程度に・・・。


 「アンサンブルヴェルデ」という名前になったのは、

アンサンブルを初めて最初からではなかった。

ほんとに最初のアンサンブルは、

よくある教室の発表会用のアンサンブルで、

その時々の発表会で、

生徒の皆さんの寄せ集めという感じで合奏をしていた。

その都度、顔ぶれも変わっていた。

 アンサンブルができるというのはギターの最大の特徴でもあるので、

発表会という機会にぜひ体験してほしいというのが最初の意図だったと思う。

普段はなかなか参加する皆さんが一堂に会しての練習は難しいので、

生徒の皆さんが集まれる発表会という場なら集まれると思ったわけで、

何人かのグループを作って合わせるように練習をしていた。

ギターというのはある意味便利な楽器で、

独奏ももちろんできるし複数の人と合わせることもできるという、

多機能楽器でもあるんですね。

弾き語りはもう当然という感じですよね。

 ギターというのは自己完結の楽器だけに、

人と合わせるというのは結構後回しになることが多い。

というかなかなか声をかけてというふうにはいかないのです。

 独奏曲を弾くということも刺激ではありますが、

もう一つ刺激を増やすこともできるわけです。

ギターという楽器で感性の刺激の範囲を広げるっていうのはいいですよね。

こういう楽器はなかなかないかもしれないですね。

一人静かに独奏を楽しむこともできるし、

複数の人と合わせてワイワイでもないですが楽しむこともできる。

これはギターの持ってる最大の長所という気がしますね。

 そんなこんなで発表会ごとのアンサンブルは10年くらい続いたのでしょうか、

記録がないのでかなりあいまいではあります。

二重奏、三重奏なども盛んに演奏してましたね。

毎回パートを入れ替えながら練習をした記憶があります。

みんなで演奏する大合奏の時は、

生徒の方に指揮の経験もしてもらおうと順番に指揮をしたり、

まあ、レベルはとにかくいろいろ練習しました。

このころは当然ながら普通のギターだけで、

今現在のアンサンブルヴェルデの合奏用のギターを使うという考えは、

脳みその隅にも浮かびませんでした。

その当時は、アルトギター自体が嫌いというのもあったかな・・・。

今のヴェルデのような形では全くなかったですね。

曲目も「シバの女王」「哀愁のダージオ」などポピュラーの定番を演奏です。

レベルの高い人たちではクラシックの合奏もやりましたね。

当然ながら演奏する人も一回一回その都度、

入れ替わり立ち替わりという状態でした。
=つづく=


        >1981年、第三回発表会より(南大塚社会教育会館にて)<



    


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