資 料 室(1)

 近藤さん所蔵の貴重な資料をお借りして毎月少しずつ公開していこう
と思います、しかし、非常に古い印刷のため文字が鮮明でなかったりする所が
結構あります、そこのところは、皆様の御想像にお任せいたします。

 第一回目は、
昭和24年、寸山静江先生の教室の第一回目の発表会の
プログラムです、実際のプログラムには、何年の記載はないのですが、
日付と曜日と20年代ということを踏まえて調べると、昭和24年と
特定できます。

 太平洋戦争敗戦直後にすでにこのような音楽活動が、再開されていたことに
まず、驚きます。私の生まれる前のことであり、自分の記憶の一番古いものを
取り出してもこのような活動があったとは信じられない気分です。その当時、
私の生活していた昭和30年代の世田谷を考えてもそんな雰囲気は
なかったと思うのでなおさらです。

 クラシックギター界においての大変なエネルギーとバイタリティーを
感じさせるものがあります。戦後このような形において女性の
活躍が始まったのかなと思います



 プログラムの大きさは、小さくて横9センチ、縦12センチほどなのでかなり小さくできています、紙の質もいわゆるわら半紙という感じのものを使ってたようです、わら半紙というのも今や50歳以上の人しか知らないのではないかと思われます。表面がザラザラしていてかなり粗悪な感じを受けます。

























次に紹介するのは、酒井和枝先生の教室の発表会プログラムです。
驚くことに、この発表会は、
昭和23年に開催されています、
昭和23年ということは、太平洋戦争が終わって3年しか経っていません、
戦災の焼け跡もまだ生なましい頃だったと思います、その時すでに
ギター界の活動は始まっていたということでしょう。


印刷の状態がかなりよくありません、ゴム印を押したような形で印刷されています。
その為、文字などすでに消えかかっているような状況です。
戦後すぐの印刷事情が伝わってきます、紙の質も寸山先生の物より
さらにザラついていて薄いわら半紙に印刷されています。

大きさは、よこ12センチ、たて18センチです。






























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