オニクマさんの
スペイン旅日記
④ フラメンコ
スペインと言えば、闘牛 フラメンコ そして現在はサッカーである。
その一つフラメンコショーを鑑賞することにした。
マドリードから トレド、コルドバ、グラナダと回り、今は最終地バルセロナにいる。
タブラオと言われる、ショーを催すライブハウスは数多くあるが、バルセロナで
一番の老舗の店に出かけた。
レストランでの飲み放題、食べ放題の後、
百人近くが入るドーム天井で洞窟のような別室に移された。
レストランでの客はせいぜい3~40人。
急に倍以上の人数に増えたのは、
飲食付きとショーの鑑賞のみの客がいるためらしい。
ここでもショーの前にシャンパンが提供される。
もう飲めない・・・のが恨めしい。
資料によると、フラメンコショーは特にシナリオやストーリーなどなく、ただ人々の
日常を表現する歌と踊りであるとか。
そこにギターが加わった。ひらめきの中からショーが創造される。
会場が暗くなり、舞台に八人ほどが現れた。
歌い手が三人 踊り手が二人 ギターの弾き手が三人
それぞれが三人だったり四人だったりと、順にメンバーを交代して物語が進む。
歌もギターも、そして踊りも掛け合いで面白い。
ただ 曲の途中でさえ、三人のギター演奏がピタリと合うので、
あれっ?アドリブだったんじゃないの??なんて余計な詮索をしてしまう。
とはいえ、フラメンコギターの醍醐味である「切れ!」は素晴らしく
一糸乱れぬ三人のジャン、ジャン、は小気味いい。
こう弾きたいものです。
フラメンコは元々 放浪の民の歌や踊りをアレンジしたものであるとのこと。
歌の意味など全く分からないが、踊り手の苦悩に満ちた表情や音楽から
男女の愛や生活の苦しみを歌っているのであろうことは想像できる。
スペインで大人の夜を楽しんだ一日でした。
カタロニア地方へ=つづく=