宮尾さんの
ジャムって語ろう、ジャズ
宮尾聖晴氏
−コルトレーンすごかった。ロリンズは?うーん!−
さて高校、大学を通じ来日ジャズメンのライブコンサートは良くいきました。
最初は高校のときにジャックティーガーデン、
大学ではアートブレイキーとジャズメッセンジャーズ、ホレスシルバー、
カウント・ベーシー、MJQ、セロ二アス・モンク、
ソニー・ロリンズ、トシコ・マリアーノ、
トニー・ウイリアムス、エルビン・ジョーンズ、
ケニー・バレル、ジョン・コルトレーンなど。
歌手ではクリス・コナー、ジョニー・ハートマン、
エラフィツジェラルドwithロイ・エルドリッジといったところです。
一番感銘を受けたのはジョンコルトレーンでした。
それまでコルトレーンは大嫌いでしたが、
ライブでの音の大きさ、音色、アドリブには完全ノックダウンでした。
私の一番のお気に入りソニー・ロリンズの公演(63年)は別の驚きの連続でした。
一緒にでてきたトランペッターが一曲吹き終わると消えてしまってでてきません。
ロリンズもその後一曲ふいてコンサート終わりという始末。
曲も皮肉にもWithout A Song。
観客からブーイングの嵐、ちょっとがっかりの内容でした。
それからというもの私のなかでロリンズとコルトレンの評価がだいぶかわってしまいました。
ただ彼は、その後何回も来日、
演奏内容すこぶる評判良いので、
ファンを失望させたのはその時だけだったかも知れません。
余談ですが、ロリンズといえば卓越したユーモア精神のもちぬしで橋幸夫との競演もあります。
橋幸夫のメキシカンロックのバックでセイントトーマスのようなアドリブを聞かせてくれてます。
かくれた名演?です。