宮尾さんの

      ジャムって語ろう、ジャズ




                  






−ジャズとの出会いそれは米軍キャンプでのバイト−





いよいよジャズとの出会いです。高校に入った夏休みに、

米軍家族の住居があった成増のグランドハイツというところで

ダンスバンドの雑用係りのアルバイトをさがしているといった話が舞い込みました。

お金もらってポピュラー音楽がきけるなんてこんなおいしいバイトはないぞ、

ということで早速友人と申しこみ楽器運び、

パティー準備、皿洗いなどのアルバイトをしたわけです。

そこで彼らのやっていた音楽はリズム&ブルースやジャズといったジャンルでした。

それは私にとって、初めて聞く音楽ばかりで、

きわめて新鮮かつ刺激的なものばかりでした。


 バンドメンバーの構成が黒人が多いせいか

リトル・リチャード、ファツ・ドミノ、レイ・チャールス、ジョー・ターナー、

ジョー・ウイリアムスといった歌手のおはこのブルースナンバーが主体で、

それにくわえビーバップ(これがモダンジャズの原点たるスタイルというのはあとから知ったのですが)

も演奏するといった内容でした。


 リズム&ブルースもビーバップも、

いままで聞いていたロックンロールとはブルースコードの進行という点では接点がありましたが、

アドリブの魅力という点ではスケールが大きく音楽としてはるかに密度の濃いものを感じました。

それ以来というもの、もっぱらポピュラーものは黒人のリズム&ブルース、

ジャズはパーカー、ガレスピー、バッドパウエルといったビーバップにのめりこむようになります。


グランドハイツのアルバイト代はその種のレコード代にあっという間に消えてしまいました。

この時にあった、朝霞の米軍基地も現在は自衛隊の駐屯地に変わっています、

規模もだいぶ縮小されたようです。


 この時、基地のアメリカ人のお宅に招かれたこともありました、

しかしながら、いまひとつ英話が分からずになかなか会話が出来ませんでした。

聞くことは出来てもなかなか言葉として口から出てきません、あいまいなまま終わりです。

英会話が出来るようになったのは、仕事でアメリカに七年いて、

三年経ったある日というところからでした


異国の言葉とは、なかなか難しい・・・・・・。


−授業そっちのけでジャズ喫茶めぐり−つづく




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