ギターエッセイ

                             
                      2012年を振り返って

                                 第一回




 今年は二曲習うことになった。

初めはとても無理と感じたが、

最終的には暗譜をし発表会で弾き通すことができた。

7月の夏の発表会ではこれまでになく、

安定して弾くことができたが、

12月のクリスマス会では、

要所要所でミスが出てしまった。

特にトリルの音が不完全で音にならなかった。

また、同時に押さえなければいけないところで、

上手く指をコントロールすることができなかったのは残念だった。


 7月と12月の発表会の結果の違いを考える時、

以前先生から聞いたプロの渡辺さんの話を思い出す。

一音一音確認しながら押さえ、

左手の指のかたち、押さえる場所をしっかり確認して、

超ゆっくり練習するという・・・。

そうした超地道な練習が確実さを生み、

確実な演奏を生むということだ。

7月の発表会では、

いまの実力からすると、

かなりの結果を出すことができたと自分では思っている。

若干実力より難しい曲とはいえどもだ・・・。

 振り返って12月のクリスマス会では、

曲の難易度がさらに上がったということもあるが、

確実に練習するというところまで十分にはいけなかった。

やはり確実なところで練習を重ねないと、

確実な演奏にはならないということだ。

そこのところが少し心残りとなってしまった・・・。

思った通りには十分いかなかったとしても、

進歩した部分についての指摘もしていただいた。

これは今までの曲にはなかった部分であり、

これがこの曲を難しくしている原因とも思える。

しかし、この難しい部分についての成果は、

上がったということを指摘された。

ただ単純にうまくいかなかったということではなく、

上手くいった部分もあったことは大きい・・・。

そこが実は先生の求めていたことだということだ。


 今年一年様々なことをレッスンで指摘指導を受けた。

音階練習で下降していく時に、

小指側が上がってしまうこと。

また演奏するときの姿勢がつい猫背になってしまう癖。

その猫背を正して背筋を伸ばし、

お腹に力を入れて肩の力は抜く。

背筋を伸ばすということは腰で上半身を支えるということだ。

確かに前かがみになってしまうと、

肩に力が入りやすくなり、

腰にも負担がかかりやすくなり、

結果、腰を痛めることにつながりかねないということだ。

また曲作りについての指摘もいくつか受けた。

なかなか難しいことではあるが、

重要なことだと思う。





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