ギターエッセイ

                        


                   





               ☆<初練習参加>☆





 その後仕事が忙しく、

楽譜に目を通せたのは12月28日になってからでした。

楽譜を見て最初に思ったことは「長い(5ページ)!」、

バスギターを持って最初に感じたことは「重い!」でした。

 まずは先生からいただいた紙をもとにチューニングをし、

出る音の確認をしました。

楽譜を見て初見で弾いてみようかと思いましたが、

いきなり付点音符を数えることができず、

断念...。


 結局その日は最初の1〜2小節目に出てくる、

「シ」と「ド#」を弾いただけで終わってしまいました。

次の日は初見演奏を諦め、譜読みをすることから始めました。


 速さがGrave―Allegro―Lentment、つまり「緩―急―緩」のこの曲は、

昔よくピアノで弾いた「フランス風序曲」の形式です。

以前に聞いたことのない曲でしたが、

なんとなくイメージをつかむことはできました。

が、問題は普段のレッスンでほとんど使ったことのない、

5、6弦ばかり出てくることや、

よりによって、

その太い弦を小指で押さえなければならない箇所がたくさん出てくることなど、

数えたらきりがなく、

逆に問題じゃないところがないくらいでした。


しかもバスギターは普通のギターより四度低い音が出るため、
余計に混乱しました。

 休み中は自分なりに練習をしたつもりでしたが、

1ページ目のGraveからいっこうにはかどらず...。

どう見てもあと3ヵ月で弾けるようになるとは思えませんでした。
これは「次回がんばります」と言った方がよいのでは?と、
メールで断ろうか、
新年最初のレッスンで直接言おうかと色々悩んでいるうちに、

2006年は終わりました。


 年が明け2007年1月14日、

私にとってのアンサンブル・ヴェルデ第1回目の練習日。

集会所での3時間という練習時間は、あっという間に過ぎました。

バスギターと楽譜を見るのに精一杯だったのだと思います。

言葉どおり見ているだけでほとんど弾いていませんでしたが...。

しかし練習の合間にたくさんお菓子をもらって食べていたとき、

「ここにいよう」と考え直しました。

あんなに悩む必要はなかったみたいです...。

その日は弦の押さえ方、

構え方からギターの置き方までITOさんに手取り足取り教えてもらい、

一応見た目だけは「バスギター奏者」のようになりました(多分)。 (続く)




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