ギターエッセイ

                        


                   





     ☆<序:ギターを手にするまで(1)>☆




  2006年10月16日、

仕事が少し暇になって何か習い事でもしようかと漠然と考えていたとき、

偶然野村ギター教室のホームページを見つけました。

見た瞬間「ここだ!」と思い、

5分後にはもう(仕事中でしたが)、

問い合わせの電話をかけていました。

次の日、早速教室に体験レッスンを受けに行きました。

最初、今まで何か楽器を弾いたことはあるか、

なぜギターなのか、など先生に色々な質問をされました。

私は大学でピアノや作曲を専攻していましたが、

それも10年近く前の話、

特に就職してからはピアノのふたも開けていないような状態でした。

 
 なぜギターなのかというのは自分でもよく分かりませんでした。

ただ、ホームページで演奏会の写真を見て、

「もう一度人前で演奏したい」と少し思ったのは事実です。

大学時代に作った衣裳をまた着たい、

というか高かったのでもったいないという気持ちもありました。

以上のことを伝えると、

先生は「1年後には舞台に立てるよ」とおっしゃって下さいました。

1年後、それなら...。

というわけで、私は入会を即決しました。

その時は、4ヵ月後に自分が舞台の上で演奏することになるとは、

もちろん夢にも思っていませんでした。

ところが...!!

 12月最後のレッスンの日。

当時私は「ちょうちょ」や「チューリップ」のような童謡を、

右手の中指と人差し指で交互に弾く練習をしていました。

レッスンが終わり、玄関で靴をはいていたとき、

先生が楽譜を持って追いかけてきました。

「これもう弾けるんじゃないかな。単旋律だから簡単だよ。」

それは、「管弦楽組曲第二番の序曲」(バッハ作曲)のバスギターのパート譜でした。

3日後、私は先生からバスギターと

「どこを押さえれば何の音が出るか」が書かれている紙を受け取りました。

今思えばそれがすべての始まりだったのです...。(続く)



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