エッセイ







     ♪♪♪♪♪私の楽器物語り(7)♪♪♪♪♪






 
それからまたしばらくハウザーV世との格闘に明け暮れていました、

楽器を弾いては(ウ〜ン・・・・・なんか違うな・・・・)そしてまた弾く、

こんなことの繰り返しでした、

先生はずっと渋〜い顔というか、私の弾く音には無関心でした、

演奏もいまいちで前進しない状態だったので

ただボーっとしている感じでした、

なんとなく気持ちが入らなくなったような気分の時


 ある春も間近な木曜日のことです・・・・。

 いつものように大塚のスタジオに行くと、

先生からいきなり!

5月にナルシソ・イエペスのマスタークラスがあるんだけど、

事前審査だけでも受けてみたら?」と言われました。

ナルシソ・イエペスといえば、

映画「禁じられた遊び」のテーマ音楽で

アッという間にギターブームを作り出してしまった、その人です。

 クラシックギターの世界に留まらず、一般のクラシック音楽の世界でも巨匠です。

そんな人のマスタークラスに行かないかと、いとも簡単に言うのです、

あまりに簡単に言うのでその言葉に反応出来ないまま立っていました。

このマスタークラスの詳細については、

また別の機会にお話する事にしますので今は省略いたしますが、

事前審査の既定である一人
20分以内の独奏曲(曲は自由)を、

これでもかのきびしい!!

レッスンのすえ、カセットテープに録音して事務局に送ってみました・・・・、

なんと!!なんと!!パスしてしまい、

結局
5月にマスタークラスを受講する事になってしまいました。

 先生は<もっと>を三回くらい重ねたくらいに驚かれて、

エーッ!と言ったきり固まっていました。

まさか受かるとは思っていなかったようです、

まったく、泣くほどレッスンをしておいて受かると思っていないとは・・・・・

トホホホ・・・・・です。

そうなると問題になってくるのは楽器で、

ハウザーでも決して問題ではないんですが、

何しろまだ音が出しきっていないのと、

それより何より自信のない楽器で思い切った演奏は出来そうにありません。

気分的に止まってしまいました。

練習はしなければならないのですが、

楽器の事が気になっていまいち集中できずにどんどん時は過ぎていきます。

なんとなく憂鬱な気分を引きずって演奏していると、


 「イエペスの前で演奏するんだから、

やっぱりスペインの楽器がいいかもね」と言う先生の勧めもあって、

当時まだ手ごろな値段で購入する事が可能だった、

ホセ・ラミレスを購入する事になりました。

購入した年ははっきり憶えていて、

1991年の4月頃だったと思います。

その時の購入価格は確か
95万くらいだったでしょうか。

今まで購入した楽器の中では比較的安価な方です。

 

またまた、新しい楽器との出会いです。

しかも今回は、

念願の本場スペインの名器ホセ・ラミレスを手にする事になったのです。

 

 


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