My life in guitar music
長井 浩氏
【第5章 関西学生ギター連盟<その1>】
私が学生時代に所属していた大阪大学ギター部は、
関西学生ギター連盟という上位組織に所属していた。
大阪大学ギター部の他に、
公立では大阪市立大学(市大)、私立で関西大学(関大)、関西学院大学(関学)、
神戸女学院大学(神女)のギター部が加盟する団体である。
(今でもそうだと思う。)因みに上記記載の順序はダサい学校順と思ってください。
関西にもギター部を有する大学は他にも多くあり、
なぜその中で上記大学が連盟を構成したのかはわからない。
例えば、合奏の実力という点では神戸大学のギター部が抜きん出ており、
メンバーの数も相当数いたし、
わざわざ連盟などに加入する必要がなかったものと思われる。
また、京都大学のギター部は個人技に秀でた選手(?)が多く、
学生の分際でコンクールに入賞したりする輩が散見されるくらいであったから、
わざわざ他大学のクラブと徒党を組む必要もなかったのであろう。
関西学生ギター連盟の各クラブは大体1〜3年生合計で30〜40名程度部員がいたから、
全員で200名近くになったのだと思う。
規模的には、やはり学生数の多い関学、関大はギター部の人数も多かった。
大阪大学ギター部は阪急宝塚線の石橋という駅、
(関東の人にはピンと来ないかもしれないが箕面、伊丹空港、宝塚などの近辺)から、
坂を15分くらい上ったところにある、
大学の教養部と文系の学部のキャンパス内に活動拠点である部室があった。
冒頭にダサい順に大学名を列記したがキャンパスの汚さもこの順番であるといって間違いない。
(最近は見てないからわからないが・・・・・。)
他大学との合奏の場合いろいろな学校で練習をしたのだが関学や神女はきれいな学校でうらやましかった。
しかし自分の外見や服装を鑑みた場合、
やはり母校のキャンパスが自分には一番似合っていたと思う。
この連盟での活動は年一回の定期演奏会(初夏)だったが、
他大学とのアンサンブル、各校より数名ずつのソロといったプログラムが主であった。
大阪大学ギター部のタンゴバンドは他に類を見ないアンサンブルだったこと、
日本でブームになるかなり以前から
アストル・ピアソラ等現代タンゴを、
アンサンブルのレパートリーに取り入れていたこと、等で、
異色の存在だったため連盟のコンサートでも、
ほぼそのままの形で出演させてもらっていた。