My life in guitar music



                
                   
長井 浩氏





  

   【第6章 私の楽器遍歴〜つづきV〜】





Bエリック・サーリン



 野村ギター教室に通い始めた時点(十数年前)までは

YAMAHA
 GC15Mを使用していたが、

教室主催のコンサートでソロを弾かせてもらったりする機会もあったし、

やはりもう少し高級な楽器で弾きたいという欲もあったので、

100万円程度の予算で購入を検討していた。

この時点では、

もうはっきり自分に合う楽器というもののイメージが出来上がっていたため、

大まかな傾向は最初から固まっていた。

条件は松のギターであること、

音の分離とバランスが良いこと、

音程がよいこと、等であり、

100万円も出せばどんな楽器でも、

このような基本的条件はクリアしているが、

あとはその製作者の個性によって色んな付加価値が出てくるのだと思う。

いわゆる名器と呼ばれる楽器は価格的には200万円以上なので、

欲しいのはやまやまであったが最初から検討対象外であった。

楽器の好みで言うと80年代までのブリームや現在の村治佳織が弾いている、

ロマニロスが一番のお気に入りだったが、

いかんせん価格が高すぎる、

また、実際に弾いてみると意外とヤワな楽器で、

もう少しパワーのある楽器の方がいいかなという気もした。

また野村先生をはじめ当教室門下生に圧倒的人気を博しており、

その名を冠したアンサンブルもあるという銘器中の銘器、

ハウザーというのも当然大好きな楽器ではあるが、

これも予算上の問題から一発アウト。

野村先生は、この時期の僕の欲求を的確に把握していたのだと思うが、

ある週末先生の自宅にレッスンに伺った折、

楽器商が置いていったという一台の楽器を手渡された。



若かりし頃へのリンク 社内報に載ったときの写真あり






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