My life in guitar music



                
                   
長井 浩氏





  

【第6章 私の楽器遍歴〜つづき〜】




 プロのコンサートには行ったことがあったが、

至近距離で上級者の演奏に接したことがなかったので、

テクニックは無論のこと、

先ずそのタッチと音量の大きさに度肝を抜かれた。

弾いた曲がよく鳴る曲だったというのもあるが、

とにかく楽器がワーンとうなりを生じるような感じだったのが、

今でも耳に残っている。

YAMAHA GC15Mは、このように潜在的に鳴りの良い楽器だったが、

この件を機に大音量で弾きまくったため、

楽器としては1年を経ずに立ち上がった。

 クラシックギターは出来たての状態より、

弾きこんだものの方が大きな良い音が出るが、

新しい楽器を購入した場合はできるだけ大きな(良い)音で、

たくさん弾かないとなかなかその状態が訪れない。

 大学のギター部時代には平均毎日2,3時間は弾いていたから、

立ち上がりも早かったのだと思う。

有名楽器店の主催する名器フェアなんかで、

超高級楽器(ハウザーU世とかフレタとかロマニロスとか)

を試奏させてもらうことがあるが、

その楽器本来の鳴りが見られない楽器がときたまある。

(それでも300万円とかで売りものになっている場合があるのであきれてしまう。)

コレクションとして長期間保存されていたものと推察するのだが、

なんとももったいない話である。

 
GC15Mの場合はフレットが擦り減るまで弾きこんだため、

完全にもとは取れていると思う。 



若かりし頃へのリンク 社内報に載ったときの写真あり






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