My guitar stories
大谷卓也
諫早先生発表会に出演編−2
ホールに入り(原宿アコスタディオは舞台袖が無く出入口、
客席、舞台という造りです)
ホールの出入口付近で、私の出番を待っていました。
私の前の方を、諫早先生が紹介「・・・アストーリアスです」。
足代を退かしてから椅子に座り、
4階の控え室の時の用に大又を開きギターを構えて弾き始めたのです。
ラスゲアード奏法も練習の時と同じでいた!
余りにも違う演奏をしていました。
彼の演奏も終わり、次は私の本番です。
諫早先生が紹介「ここで、以前我が教室の弟子でした。彼が演奏致します。
ヒョンなことからまた、再開いたしまして、
7月に発表会が有るので弾かないかと、是非弾きたいと言うので・・・・!
今に成ります。曲名は、『F,タルレガ作』タルレガ最後の作曲で、
エンデチャ・オレムスと、『A。P。バリオス』フリア・フロリーダです、
ではお願いします。」
いよいよ、本番椅子に腰掛け足代調整、
音合わせ、よし、先生の前で弾くのは25年から28年振りです。
上手く弾かないと、と思って居たのが間違えでした。
演奏開始、オレムスに入って3,4拍目から急に出てこなくなってしまい、
オレムスの頭から弾き直す、ハプニングが有りました。
繰り返しの2,3拍ぐらいは、音を間違えているし、
「なんか、何時もの演奏とおかしい?」ここでも良い演奏をしないと、
と考えていました。
何とか、エンデチャ・オレムスを弾き終わり、
次はフリア・フロリーダです。
頑張ろうと思い、演奏開始、途中、右手は震えてくるし、
なんかこれまでの演奏会で最悪の出来でした。
反省です・・・・。
良い演奏をと考える前に、
今出来る演奏をと考えれば良かったものの、
自分で自分にプレッシャーを知らない内にかけてしまい、
最悪の演奏になってしまいました。
しかし、最悪ながらも演奏を終わると、
先生が駆け寄って来て握手を求めてきたのです。
嘗て先生は生徒と呼ぶ人と、弟子と呼ぶ人を、
使い分けていました。
特に弟子には厳しく、まして握手なんて以外な行動でした。
私の音楽活動の方向正は間違えてはいない!、
これからも続けて行ける自身にもなりました。
来年もお願いとの事、
聴いてくれる皆さんへ弾ける喜びを伝えてきます。