音色に架ける夢







                      

                                    >番外編へ<


                       (第二回 序章)
                                    



 ♪>序章 (その2)


 前回、現愛器である「ハウザー3世」を購入する決意を書いてから、

結構な時間が過ぎてしましたが、

改めてエッセイの続きを書いて行きたいと思います。


 時間は少し戻るのですが、何故「ハウザー」なのか?

恐らくこの答えを考えるため、

以下に出会いまでをここに記述させていただきと思います。

2006年の8月に野村ギター教室の門を叩き数十年ぶりにレッスンを受ける事となりました。

当時は、久しぶりに手に入れたタカミネ製のエレガットからレッスンは始まりました。

約1ヶ月を過ぎた頃から、レッスンも本格化し始め、

このギターでは物足りなさ(音色や表現)を感じ初め、

その昔、無理をして購入した、

スペイン製のMGコントレラス1世を数十年ぶりでケースから出すことになりました。

しかも、このギターは久しぶりに外のに出たにもかかわらず、

その音色は決して経年変化を感じないほど良く鳴ってくれる楽器でした。

しかし、10月を過ぎる頃から何故か違和感を持ち始めました。

何故だかわからないのですが、

何かが自分が求める物と違う・・・。

そんな思いが日に日に強くなって行きました。

 
 当時、仕事の関係でお茶の水への出張(都内ではありますが)があり、

時間が許す限り楽器屋さんへ足を運び始めたのもこの時期からでした。

その中で、中古ではありながら、

スペイン、アメリカ、イギリス、ドイツ(ここではハウザーではありませんが・・・)と、

それぞれの音色の違いを体で体験する機会を得ました。

その中で、一番の印象がドイツ楽器の音色でした。

(試奏した楽器名は忘れてしまったのですが)

スペイン製とは明らかに違う、

和音の鳴り方に自分の気持ちが傾いたのは言うまでもないことでした。

 この時期から、「ドイツ製」の楽器に持ち替えたその気持ちが、

徐々にですが自分の中で膨らんできました。

 レッスンの中で「ドイツ製の楽器が欲しい」

との話をさせていただいたとき、

帰ってきた言葉が「いいんじゃない・・・ハウザーとかあるし・・・」と、

いかにも軽いものでした。

「ハウザーとか・・・」この言葉は軽いのですが、

実際に楽器そのものの噂しか知らない自分には、

ある意味雲の上の印象でしかありませんでした。

少し長くなってしまいましたので、

今回は、ここまでとさせていただきます。

 次回は、現在の愛器との出会いについて書かせていただこうと思います。
  




                           メニューへ



                            topへ