音色に架ける夢







                      

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                       (第一回 序章)
                                    

 >序章 (その1)


 会社の帰りに偶然立ち寄った楽器屋さんで見つけた1冊の曲集。

 何を隠そう故石月一匡先生が作曲されたギター室内楽選集でした。

興味を覚えページを開くとそこには、石月先生の奥様が執筆された

前書きが書かれてありました。

 その内容は簡潔ながら故石月先生が、

音楽に対してどれほど情熱を傾けられていたのか、

そしてこの曲集をまとめた上で出版する経緯など書かれており、

自分なりに衝撃的な思いを抱かされる何かを感じざるを得ませんでした。

 更にページを進めると、

年譜とともに「ハウゼル弦楽四重奏」との言葉を見つけました。

「ハウゼル」・・・・。

今回、自分がメンバーとして参加するトリオの名前が「ハウゼルギタートリオ」

以前、先生より、この名前は伝統がある名前であり、

代々引き継いできた名前を今回使わせていただけるとの旨を聞かされていました。

この意味を正直、今の今までそれほど大きな想いを持たなかったのですが、

改めて、その名前の重さを感じざるを得ませんでした。

ありしも、翌日に「ヘルマン・ハウザー」の購入を決めるため、

ストックしていただいている、

楽器屋さんへ足を運ぼうと考えて準備を進めていた時期に、

大きな何か分からない力が働いたとしか思えませんでした。

 ここ最近、先生の下でレッスンを受け、

少しずつではありますがギターを弾くことの楽しさを思い出し、

そして、演奏の場に出る機会を得て、

気持ち的に舞い上がっているのではないのか・・・?

そんな想いが、自分の中で湧き上がってきました。


 ここ最近のレッスンの内容が少しずつですが、

変わってきているのに、

自分がそのことに対して気づいていなかったのではないか?

せっかく、石月先生の奥様より先生が監修をされた、

「バロックギター名曲選」を分けていたいたにもかかわらず、

果たして真剣に向かって取り組んだのだろうか?

自分に対しての大きな問いかけと罪への葛藤が駆け回っている・・・、

そんな想いに囚われています。

 野村先生の言葉をかりるなら、

ハウザーを購入することを決めたことで、

何かが変わることの前触れであるのかも知れません。

今は只、野村ギター教室に通い始めた偶然と、

そして故石月先生が残された大きな功績を知ったことなど、

恐らく、知らなければそのまま通り過ぎてしまった事なのかも知れませんが、

出会ってしまった偶然に対してどのように自分が変わっていけるのか?

そんな事が一度に頭の中を通り過ぎて行きました。


 今、思えばクリスマス会で聞いた「ハウザー」の音色。

恐らくこれが無ければ、

自分が「ハウザー」を持つことを決心することは無かったかもしれません。

それも、生前、石月先生が弾かれていたものであったことから、

やはり大きな力が、

自分を変えるべき何かを働きかけているのかもしれません。


 ついつい文書が長くなってしまいましたが、

今回起こった出来事は、自分にとって衝撃てきなことであり、

その時に思い描いた事、

これは決してその場で終わらせていけない。

何か記録しなくてと思い・・・・、

兼ねてから先生の進めもあり、

文書として残させていただくこととしました。

中々、更新が進まないかもしれませんが、

自分が音色に架ける夢をすこしずつでも記録して行きたいと思います。

また、記録として執筆をする事を進めていただいた野村先生に対して

お礼を申しあげます。(続く・・・・・・・)





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