マダムI・T




                 =思い出その九)=




 
ギターを弾くよりの弾ける人を眺めてることが多かったせいか、

どうもよく分かりません。

鈴木先生が一人ひとり回っては教えてくださるのですが、

その時はそうかそうかと思うのですが、

先生が次の人に移ってさて自分が今言われたことを実行しようとすると、

どうももうひとつピンとこないのです。

機構にもとにかく30人からの人がいますから先生に声を書けることも出来ません、

仕方ないので、最初に教えられたドレミファソラシドを最初から弾いてみます、

一回弾いては先生の動くほうを眺めていました、

ほとんどの人が結構弾ける人なので、

ただただ感心するばかりです。

ひじを張らないように脇を閉めてと言われた記憶があります、

自分なりに実行しているつもりですが正しいかどうかはよく分かりませんでした、

曲は、ちょうちょ一曲だけです、

初めて参加ですからそんなものですね、

友達もまったく同じことをしています、

この時鈴木先生は、ソ連のコンクールで一位になって帰ってきたばかりということで、

レッスンの合間にその時の話をよくされていました、

この頃自宅のレッスン場も開講したようでした。


 レッスンの時間は午後の6:00から8時:00までの2時間ですが、

あっというまに終ったように思います、

みんなでガチャガチャ弾いてると2時間もホントに短く聞こえます。

 声楽のレッスンが夜もあるのでしょうか、

いつも同じソプラノの声が部屋の中に聞こえていたことをよく覚えています。

 そしてこの日のレッスンの最後に、

鈴木巌先生によるアルハンブラの思い出の演奏がありました。

先生も25〜6歳だったと思います、とても力強い演奏でした。







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