アナ・ヴィドヴィチリサイタル鑑賞記
「青葉台フィリアホール」にて、
2016年6月17日に行われた『アナ・ヴィドヴィチ ギターリサイタル』
数か月前からチケットを購入して楽しみにしていたので、
松葉杖でホールスタッフにご迷惑を掛けながらですが行ってきました。
アナ・ヴィドヴィチはクロアチア生まれの女性ギタリストで、
著名な国際コンクールなどで優勝をさらうなど、輝かしい受賞歴を誇り、
既に世界20カ国以上でコンサートを行っているそうです。
日本へは、2014年から3年連続、今回で8度目だそうですが、
私が彼女を知ったのは、恥ずかしながら今年になってからで、
昨年11月に来日した時のコンサートが、
NHKで放送されているのを観たのがきっかけでした。
今回のプログラムは、どれも有名な曲ばかりで、
○バッハ『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001』の第1楽章〜第4楽章
○武満徹「ギターのための12の歌」より『オーバー・ザ・レインボー』『イエスタデイ』
○タレガ『アルハンブラの想い出』
○アルベニス「スペイン組曲Op.47」より『グラナダ』『アストゥリアス』
○パガニーニ『グランド・ソナタ イ長調』第1楽章〜第3楽章
○バリオス『大聖堂』第1曲〜第3曲、『神の愛のほどこし』
○トローバ『カスティーリャ組曲』第1曲〜第3曲
アンコールは、
バッハ『無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007より前奏曲』と『禁じられた遊び』
フィリアホールは音響も良く、
今回はマイクを使わず生音だったので、
ギターから発する音色をそのまま聴くことが出来ました。
また、座席は前から2列目だったので、
指の動きなど細かい部分まで見ることが出来たり、
息継ぎや弦にタッチする音まではっきりと分かりました。
力強さもありつつ、繊細で透き通るような音色、
心を込めながら一音一音丁寧に確実に弾いていく姿は、
女性ならではだと思いました。
今回の様に女性ギタリストのコンサートは、
ドレスを着ている事が多いので、
指の動かし方や手首の角度、腕の筋肉の使い方など、
肩から指先まで見ることが出来るし、
また、男性よりも手や指が小さいなりに、
運指の工夫もされているので、
とても参考になると思いました。
コンサートが終わった後、一緒に写真を撮って頂いたり、
CDにサインもして頂きました。
次回来日した際も、また聴きに行きたいです。