Letter from Copen =12=
>グルントヴィ教会<
コペンハーゲン郊外にあるグルントヴィ教会で、
今月の毎週水曜日の夜8時からパイプオルガンの演奏が行われました。
私は11日は行けませんでしたが、
残りの3回は聴きに行きました。
前にもチラッと書きましたが、
ここのパイプオルガンは北欧一と言われています。
この教会はデンマークの啓蒙家グルントヴィを記念して建てられたもので、
1921年に工事が始まり、1940年に完成しております。
建築家はモダンデザインの父と言われたPeder Vilhelm Jensen-Klintで、
1930年に亡くなっており、
その後、息子のKaare Klintさんが引き継いで完成させました。
なんといっても、この教会正面のタワーに圧倒されます。
第一印象は、バルセロナのサクラダ・ファミリアを最初に見たときの感じに似ています。
「なんだ、この怪物みたいな建物は! 」
という感じですね。
このタワーだけは1927年に完成しています。
ロイヤルコペンハーゲンのクリスマスプレートの1929年がこの教会です。
もし、どこかのデパートで飾ってあれば見てください。
タワー正面デザインはパイプオルガンを模したらしいですが、
教会はデンマークの田舎にある伝統的な村の教会を大きくした感じです。
内部空間はゴシック教会の影響を強く受けており、
3つの廊から構成されています。天井も高くアーチ状です。
パイプオルガンを聴く場所としては、非常に良い空間ではないかと思います。
特に、低周波音がこもらなくクリヤーに聴こえて、
高周波音も柱や側壁に拡散されて美しく響きます。
コペンハーゲン郊外にありますので、
市内にある教会ほど観光客は来ませんが、
確か毎日見学可能で中に入れると思います。
コペンハーゲンに来たときは是非訪れてください。
中央駅バス16番に乗って20分位、また、DSB Emdrup駅から歩いて10分くらいです。
運がよければ、パイプオルガンの音も聴けるかもしれません。
たまに練習していますから。
周りの建物の雰囲気もこの教会に合わせてあり、なかなか良いですよ。
私は来月も行きます。
20日からクリスマスコンサートがありますので。
1998年11月26日(木)に書く。
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写真はロイヤルコペンハーゲンの1929年クリスマスプレートです。
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