神奈川新人ギタリスト
                 オーディション参加記


                              


                             =第七回=




 舞台に出る時のようにドキドキしてきました。

1人、2人、3人と呼ばれるうちに、

自分の番号を通過して、4人、5人、6人・・・。

結果6名が本選に進めることになりました。

本選に選ばれなかった人のなかには、

帰ってしまう人も何人かいましたが、

選ばれた人たちはどんな演奏をするのか聴いてみようと思い、

本選会を聴くことにしました。


 本選会は昨年どの次点の人が一名加わり7名になりました。

次点とは本選に残ったけど入賞できなかった人のことで、

次の年のオーディションでは予選が免除されて、

本選から出ることが出来ます。

演奏順はまたくじ引きで順番が発表されました。

課題曲はバリオスの「フリア・フロリダ」、

自由曲は人によって違いますが、

ターレガの「椿姫幻想曲」、ブローウェルの「コユンババ」

ディアンスの「リブラソナチネ」などで、

プロのギタリストがリサイタルで演奏するような、

難曲ぞろいの選曲でした。


 本選は1時間30分ほど行われ入賞者が発表されました。

このオーディションではある合格点以上の点数が得られれば、

入賞ということになります。

1位、2位という順位は発表されません。

よって、毎年入賞者の人数も変動があり、

2人のこともあれば4人ということもあります。

今年は4名が入賞となりステージで表彰されました。

他の3名は次点ということで来年の予選は免除されます。

7名の間で点数に大差はなくみな合格点附近の点数のようでした。

合格点をわずかに上回っていたために入賞できたり、

少し点数が足りずに次点となってしまったという結果でした。=つづく=





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