神奈川新人ギタリスト
                 オーディション参加記


                              


                             =第二回=



 抽選が始まるという時間に飛び込んできた参加者がいました。

係りの人も「どうしようか?」

と、一瞬考えていましたが、

「寛大に認めてあげましょう」

と言い、周りからもなぜか拍手が沸き起こりました。

中には「一番目に弾いてくれるならいいよ」

と言う人もいて、笑いを誘いました。

いよいよ抽選が始まります。

裏に番号が書かれたカードが並べられていて、

一人づつ順番に好きなカードを選びます。


 何回も参加してる人ほど順番にこだわりがあるらしく、

ベストは真ん中より少し後ろ・・・、

つまり今回は30番代ということらしいです。

実際に今回予選を通過した6人中、

3人は30番代でした。

この中には、順番が味方した人もいたのでしょうか?


 確かに順番は遅いほうが待つ時間だけ多く練習できるし、

初めての人には雰囲気もわかってくるので有利だと思いました。

しかし、思い通りにはいきません・・・。

私の引いた番号はなんと7番です。

(しまったー!!)と思いましたが、

仕方ありません・・・。

ラッキー7!!一番にならなくてよかった・・・、

と、思うしかありませんでした


 参加者は、はじめは集合したリハーサル室で練習しますが、

順番が近づくと係りの人に呼ばれて、

別の階にある楽屋で、

一部屋、3〜4人づつ別れて練習できます。

順番の早い人はすぐに楽屋に移動して、

時間まで練習することになります。

この時すでに10:00を過ぎていたように思います。=つづく=




                         戻る
                        

                         topへ