弦楽器フェアに行きました
=第三回=
私の一押しはもちろん陳さんの楽器です。
温かみのある木の音が伝わってくる、
よく鳴り、美しい音色。
前回も今回も、やはり一番印象に残る音色です。
ヴァイオリニストの川端さんの演奏も素晴らしく、
表現力が豊かで、音楽を伝える力、
自分の世界に聴衆を引き込んでいく力の強い、
魅力をたくさん持っている人という印象を受けました。
コンサートは三時間近く聴いていたわけですが、
楽しくてあっという間でした。
いろいろな楽器の音を聴けるコンサートは、
他にはないことで楽しかったです。
そして、そのBを調べるために、
陳さんのヴァイオリンのコーナーへ行きました。
一度聞いて私を魅了した、
ヴァイオリンの作者はどんな人なのかな???
陳昌鉉さん81歳 韓国生まれ。
14歳で来日して働きながら大学を出る。
その後、独学でヴァイオリン製作を始める。
1976年、アメリカの製作コンクールで金メダル受賞。
世界で5人しかいないという称号を与えられた。
「東洋のストラディバリ」と言われ、
その半生を自叙伝「海峡を渡るヴァイオリン」や、
漫画「天上の弦」で紹介される。
こんなにすごい経歴の人だったことを知って驚きました。
ヴァイオリン作りを始めたころは戦後の混乱期で、
ヴァイオリン工場も教えてくれる人もいなかったので、
独学で始めたそうです。
様々な苦労を乗り越えてきた人だからこそ、
あのすばらしい音色の楽器が作れるのだなと思いました。
これで三つの目的すべてを達成でき、
外も暗くなってきたので、
会場を後にすることにしました。
コンサートを聴いたり様々な発見もあり、
大変有意義な時間を過ごすことができました。=つづく=
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