ギター室内楽初体験記


                    


                             =第三回=





 前回の練習ではいかに練習不足であったか、

ということを思い知らされました。

これで間に合うのか本当に心配になりました。

この二週間が一番大変で、

もっとも練習をした期間でした。

しかし、一度合わせて弾いているので、

曲のイメージはわかってきていました。


 そして二回目の合同練習の日が来ました。

暗譜はまだ完全ではないけれど、

ほぼできていたので合わせるのがだいぶ楽になりました。

曲の初めから終わりまでフルートについて一緒に弾くことが出来ました。

早さが合うようになったのはなによりの進歩です。

この調子でもっと練習すれば出来そうだ!!

という手ごたえを感じることが出来ました。


 次はメトロノームに合わせて練習をしたり、

曲のイメージを考えて強弱をつけたりと、

いろいろ練習をしました。


 そしてまた二週間後の練習日、

練習会場に行きましたが、

10分経っても20分経っても誰も現れません・・・。

場所を間違えたかなと思い、

教室に電話をしてみると、

先生が電話に出られました。

この時点で違うことに気がつきました。

「練習は来週だよ。えーっいま行ってるの?」

と、驚かれた様子だったのです。

最初に練習日は伺っていてわかっていたにもかかわらず、

なぜ間違えたのかな?

そういえば前回の練習の時、

間違えて違う練習会場に行ってしまった人や、

連絡ミスという事件がありました。

まさか私にはないだろうと思っていましたが、

自分もしていました・・・。

とにかく、練習で忙しくなり

勘違いをしたのだと思います・・・。


 その日は、今年初めて25度を超える夏日になり、

ギターを持って出かけたのは大変な骨折り損でした。

しかしよかったこともあって、

それは練習がまだあと一週間先になったことで、

気持ちに余裕が出てきたことでした。

数えるとあと9日後にはコンサートというところまでもう迫っていました。=つづく=





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