ギター室内楽初体験記
=第二回=
そして、初めての共演者とのリハーサルの日を迎えました。
最初に出演のお話をいただいた時は、
楽しそうだし、自分の勉強にもなるので、
それならば出てみよう、という気持ちでした。
ところがこの日、楽しそうというイメージが一転して、
大変だ・・・!!
になってしまったのです。
合わせた速さがもう仕上げの本番の速さで弾いてくるのです。
まだ覚えていないので速いところになると、
指が動かなくて弾けませんでした・・・。
最初なのでゆっくり合わせるのかなと思っていましたが、
大間違いでした。
マルチェロのギターとフルートの二重奏の一楽章などは、
速度表示がラルゴ
(ゆったりとした速さで、メトロノームによると二番目に遅い)
となっているのが、
アレグロ(快速に)ぐらいの速さになっていました。
ピアノの先生が聞いたら、
速度を守らないことを注意されるところですが、
フルートはゆっくり吹くと息を続けるのが苦しいので、
テンポが早めになってしまうそうです。
「他の楽器の人はテンポ感が違うよ」と先生が言われていましたが、
まさにこのことだなと思いました。
ギターはフルートの速さに近づくようにテンポアップをして、
フルートの方はブレスに支障が出ないくらいに、
少しテンポをダウンしてもらって、
二つの楽器の距離が最も近づいたところが、
この曲に合う速さなのだなと思いました。
このお互いの楽器のテンポの距離を縮めることが、
後から思えば難関でした。
テンポを上げるには楽譜を見ていては間に合いません。
本番では楽譜は見て演奏できるので、
暗譜はしなくてもいいかと思っていましたが、
暗譜して覚えなければ弾けないことが分かり、
大変だ・・・!!
になってしまいました。
次のリハーサルは二週間後です。
二週間でやらなければならない課題がたくさん出てきてしまいました。
果たしてどうなるのでしょうか・・・。 =つづく=
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