=お散歩エッセイ=

 この連休中に実家に帰ることになった。

実家といっても東京周辺にある県の一角だ。

この日はなんとも曇り空・・・。

ただ曇ってるだけじゃなく、

今にも雨が降り出しそうな雲の雰囲気。

こういう日は実際は外にフラフラ出ていきたくないのだが、

前もって予定してしまっていると当日変更は難しい・・・。

出るところでは雨は降っていないので、

折りたたみの傘を持つことにした。

試しに広げてみると年代物だけに、

骨があちら方向に曲がったりしている。

少し手で位置を整えてみる。

それでも完全にというわけにはいかない。

でも、風が吹いたり大雨になったりはなさそうなので、

ショルダーに入るというのがとりえのこの折りたたみ傘を、

持っていくことにした。

外に出ると雨が降ってこないのが不思議、

というくらい重い雲が空をおおっている。

駅まで降らなければいいのかな。

 駅で電車を待っているのだが、

各駅に乗っていくか急行に乗っていくか、

各駅がまず来た・・・。

けっこう混んでいてどうも座れそうにない。

座れないなら急行でいくかなということで急行に乗る。

座れることをまず考えるところが老人っぽい・・・。

連休とはいえかなり混んでいる。

連休は皆さんでかけると思うのだがそうでもないらしい。

 地下鉄の乗換駅まであまり変わらない混み方を保った。

降りると長々とエスカレーターに乗る。

乗り換える地下鉄の駅へまったく急ぐ気もなく移動。

乗り換えるのにせかせかせずに済むのは休日のいいところかな。

乗り換える地下鉄がダイレクトに目指す駅に行く時はいいのだが、

そうでもないと駅のベンチに座ってボケーっとしてる。

しかし、この地下鉄のいいところは必ず座れるということだ。

ここで最後まで読んでしまおうと思っている本を出し、

読み始める・・・。

しかし、なかなかそうもいかない・・・。

眠くなってしまうのだ。

何ページかは読むのだが結局何も覚えていない。

本を読むのは断念して、

うつらうつらしながら目的の駅まで、

地下鉄のなんとも規則正しい音を聞いている。

乗った地下鉄は結局目指す駅までいかず、

その手前の駅止まり。

なんだか重くなった体を無理やり起こしてホームに出る。

来た電車に乗る、乗り換えだ。

乗ってみて思うのは、どうも乗っている人の雰囲気が、

住まいのある地元の電車の雰囲気とは違っている。

特に良いとか悪いとかいうことではなく、

空気感というのだろうか、

顔の感じも違ってる気がする・・・。

洋服もこちらとさして違わないと思うのだが、

出てくる雰囲気がなんだか違う気がするのだ。

どうも具体的な説明のできない・・・。

これはどういうことだ・・・???

どうもなんとなく自分の座ってる感じに違和感もあり、

溶け込まない自分がいる・・・。

不思議な気分を持ったまま目的の駅に下車。

駅を出るとなんと雨が降っている。

傘をさすのも面倒なので、

そのまま階段の下で眺めていると、

巡回バスが止まっている。

どこを行くバスなんだろうと思ってみると、

地名らしきものが書いてない。

車体に、左方面行き、と書いてある。

これだけで皆分かるのかなと思ってみていると、

地元の人には多分これで分かるんだと思う。

バスは見てるうちにそろそろと走り出して、

前の道路を左に曲がった・・・!。

左に曲がったということで皆さん分かるのかな・・・。

右方面行き、というバスは結局来なかった。

雨は降り続いてる・・・。


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