=アンサンブル・ブラウ結成回想録(九)=

        

  定期的な練習ができるようになって、

ブラウ活動も一定の成果と方向性がだいぶしっかりしてきた。

まさに老若男女一体というアンサンブルブラウの姿が、

しっかり根付いてきたと思う。

メンバー的には増えたり減ったりを繰り返しましたが、

消滅することなく現在まで続いてます。

ただ演奏曲を編曲するにあたっては、

若干毎回の苦労がありました。

とにかくレベル的にはバラバラなので、

弾きごたえのあるパートと少し易しいパートを準備する。

あまり極端になると誰も弾けないという編曲になってしまう。

なかなか加減が難しいところでした。

定期的に発表会とクリスマス会で、

発表していけたのはいい効果がありました。

アンサンブル用のアルトギターやバスギターを使用して、

クラシック路線のアンサンブルヴェルデとは好対照な活動ですが、

どちらも意味深い活動ですよね。

いわゆるプライムギターのみのアンサンブルですが、

一時期参加人数がかなり多くなり、

クリスマス会の狭いスペースでは若干窮屈になりましたが、

そこはたくましくぎゅうぎゅう詰めての演奏でした。

アンサンブルができてソロも弾けるというのはギターの最大の特徴なので、

良い特徴は最大限に生かしたいというのはありましたね。

弾けるようになって間もない人でも参加できるようにという、

ブラウの目標の一つであるこのことも、

着実に浸透していきました。

アンサンブルというのは、

ギターそのものの練習にもなるし、

音楽的なことも勉強になるんですよね。

上達には欠かせない意味があります。

そのへんのところの理解についてはもう一つかなとも思います。

指の動きを伸ばすというのはまず指を動かさないと意味がない。

楽譜を読むというトレーニングにもなるんですよね。

読譜力というのは演奏力には欠かせないものです。

読譜力が狭いと演奏力も伸びないんですね。

ブラウ活動にはギター演奏上達のための、

多くの意味を持たせてました。


















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