譜面台の陰から
>壁<
今回のテーマは「壁」
壁といえば我々人間の回りには、
壁だらけって気がしますが、
人間「おぎゃあ!」とこの世に生まれてから、
その瞬間から壁が生まれるんですね。
とにかく生まれたばかりだと、
息をして栄養を取らないといけない。
生まれたてだとこれが意外と大変だったりする。
まあ、人間ここから第一の壁を乗り越えていくわけです。
シンプルだった壁が成長とともに
だんだん数を増やしていくんですね。
成長とともに壁の数も増えて高さも増していく。
その壁を乗り越えながら成長していく。
成長過程においてこの壁を低くしてしまうほど、
持てる世界も小さなものになってしまう。
どのような高い壁を選んで越えていくかで、
人間持てる世界の大きさが変わってくるんですね。
持って生まれたエネルギーというものは、
だいたい皆同じようなところに位置してるんですね。
そのほんとに小さなエネルギーを、
どのくらい大きくしていけるのか、
これは人間として生まれてきての最大の挑戦なんだと思う。
あまりに高い壁すぎれば超えることができずに、
挫折という言葉が当てはまってしまう。
あまりに低い壁すぎれば小さな世界しか作れない。
人間社会に出るまでにどんな壁を乗り越えてきたか、
また社会に出てどんな壁を乗り越えて、
自分の持てる世界を広げてきたか、
自分の人生を振り返った時に初めて見えてくるんですね。
必死で乗り越えた壁、
楽々乗り越えた壁、
乗り越えられなかった壁、
いろんな壁の存在というのが見えてきますね。
ギターを演奏する世界に足を踏み入れて、
教室の門をたたいた時から、
低い壁から始まって、
だんだん高くなっていく壁というのがありますよね。
技術的なこと、楽譜的なこと、
前に出現するもろもろの壁を乗り越えながら、
自分の持てるギターの世界を、
大きく高くしてきてるんだと思う。
壁を低いままにしておけば、
自分の持てるギターの世界も、
小さなものでしかなくなるんですよね。
少しでも自分のギターの持つ世界を大きくして、
それによって楽しみを増やしていく。
音楽というのは好き嫌いで判断してはつまらない。
嫌いなものというのはすでに壁は高い、
しかし、その壁を越えてみると、
まったく新しい楽しみが待っている。
芸術というのは単に好き嫌いで判断してしまうと、
感性を広げることはできない。
好きなものだけというのは、
意外に小さな世界でしかないんですよね。
嫌いというとちょっと極端なことではあるんですが、
あまり意に沿わないということで壁を高くしてしまうと、
ま、世界は広がらないんですよね。
高い壁でも顔を出して眺めてみれば、
思ってもみない世界が広がっていたりするんですね。
せっかく芸術という感性の世界に身を置いてれば、
壁を乗り越えないとなんかもったいない気がしますね。
壁は感性の世界を広げるためにあると言って、
間違いはないと思う。
芸術の秋・・・、
とはいっても、
なんだかそこまでの季節感はない昨今ではありますが、
まあ、感性を広げる季節ではありますよね。
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