譜面台の陰から


           >流れ<

 今回のテーマは「流れ」

非常に短いタイトルではあります。

最近ギターの演奏を聴いていると、

なんか流れというのが意識されてないような気がしないでもない。

流れって曲のメロディーの流れなんですけどね。

ギターという楽器はメロディーだけ弾くということはなくて、

和音も一緒に弾きますよね。

複数の弦を押さえて弾くというのは、

かなり大変なことだと思います。

結果メロディーの流れが犠牲になることがよくありますね。

音楽というのは、

時間の流れというのが非常に大きな意味を持つ芸術なので、

流れるように弾くというのがテーマって感じもしますよね。

流れるようにということはメロディーが途切れずに、

聴き手の耳に入ってくるということですよね。

ギターはこれが非常に難しい楽器なんですね。

弦を複数押さえるときにわずかに間が開きます。

今押さえてる和音から次に抑えるべき和音に移るときに、

わずかに間が開いてしまうわけですよ。

人間の耳というのは便利にできていて、

そういう間に慣れてしまうんですね。

結果、なんだか繋がって聴こえるんですよ。

難しい曲になれば、

その現象はかなり顕著になるわけですが、

難しい曲というのは和音が複雑で、

それが繋がって書かれてたりするんですね。

押さえミスを犯すことが、

お約束のようになってしまうわけです。

その押さえミスが一定の間の時間的距離があると、

聴いてる耳も気づくわけですね。

そこで繋がらないということに、

違和感を覚えるということになりますね。

和音を移動しながら間を開けずに弦を押さえていくということは、

まず、テンポとの関係が大きいです。

自分の曲に対する気持ちと、

実際に押さえていく指とは、

なかなか一致しないものです。

これまで相当な数のプロの演奏とか、

アマチュアお方の演奏を聴いてきましたが、

たとえプロの方でも一致してないなという感じがありましたね。

そうなると、あっ!というミスにつながってるような気がしました。

しかし、そんな少しの時間の間があっても、

全体の流れができてるとほとんど印象には残らないんですね。

あまり大きく時間の流れが止まってしまうと、

確実にいい印象は残らないんですね。

ギターという楽器は押さえミスが起こりやすい楽器ですが、

流れを阻害する時間を最小限にすれば、

いい印象の演奏というものは成立するんですよね。

押さえミスをしてはいけないではなくて、

時間の流れを止めないということです。

人前で演奏するときは緊張もあるので、

和音と和音との連結するときにミスをしやすいです。

しかし、そこで慌ててしまっては元も子もないんですね。

そこで慌てず極力間を開けずに演奏していけば、

ミスの印象はほとんど残らないんですね。

ミスすることを気にするより、

流れを切らないということを意識して演奏することです。

演奏の印象というのは、

一部分だけを聴いての判断ではないので、

そこに注目しないといけないですね。

全体の流れがミスしたことより勝っているならば、

聴いた後の印象はいいものになっていくんですよね。

演奏したことを嘆くより、

流れがどうだったかをテーマに考えるべきですね。

コンサートありクリスマス会ありと演奏する機会もあるので、

ぜひ「流れ」ということを意識して、

演奏してみたはいかがかと思いますね。

ミスしたことより流れがどうだったかを、

より気にしてほしいと思います。



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