譜面台の陰から


               >マイ・ギター<

 
 コロナが第五類に移行して、

4年ぶりでしょうか、

弾き初め会を開催しました。

ずいぶん久しぶりで、

その存在自体も知らない人が増えてました。

形は新年会と弾き初め会を、

ミックスしたような感じでした。

もう少し工夫があってもいいかなとは思いました。

次回をお楽しみにってところでしょうか。

 一人づつ短い曲を持ってきて、

前に出て演奏する。

とくに演奏自体をどうこうということはないんですが、

なかなか皆さん緊張されてましたね。

なんかほほえましく見てました。

それぞれ各自自分のギターを持ってきて、

演奏したわけですが、

各自楽器の音の違いなども堪能出来て、

楽しかったですね。

普及楽器から、ちとお高い手工楽器まで、

それぞれの楽器の音を堪能しました。

そこで聴いた感想ですが、

普及ギターも高級ギターもたいして差がないな、

ということです。

なぜ、お値段的に物凄い開きがある楽器と、

普通の楽器と音に違いがないのか。

楽器に向かう姿勢にそもそも差がないということかな、

と、思いました。

普及楽器というのは、

そもそもそんなに大きなものを持っているわけではない。

たどたどしく弾いてもどう弾いても、

そこそこギターの音色なんですね。

普及楽器であっても、

なかなかいい音が出ている楽器もありました。

それに比べて高級ギターといわれてる楽器の音に、

なんだかあまりそれらしい音が出ていない、

もしくは出せてない・・・。

ほんとに自分の楽器に、

しっかり向き合ってるんかなって気がしました。

自分自身もそれら高級手工楽器は弾いたことがあるのですが、

「あん・・・???」こんな音だったかな、

という感想を持ちました。

手工楽器というのは一本一本作者の個性が違うので、

個性的な音が出てしかるべきではないかと思うのです。

ほとんどみな同じにしか聴こえませんでした。

もう少ししっかり楽器と向き合って欲しい。

ギターの音が好きでギターを弾いてるんですよね。

ギターの音が嫌いでギターを弾いてるわけじゃないんですよね。

もう少しギターの音にしっかり向き合って、

本当に自分の望むギターの音を出して欲しい。

ギターという楽器は、

楽器によっても、弾き手によっても、

いろんな違いが大きく出る楽器です。

それぞれのギターの音の違いが出てくれば、

聴いてても楽しいし、

興味を持って聴けますね。

音楽というのは音を楽しむです。

好みの曲を弾くというのもいいことだとは思います。

ただもう少しギター自体の音にも、

関心を持ってほしいと思うのです。

今、弾いている楽器からどういう音を引き出そうか。

どういう音で今取り組んでる曲を弾こうか、

そんなことを考えてみても楽しいですよね。

もう少し自分で弾いてる楽器を、

顧みてもいいのではないか、

と思う次第です・・・。



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