譜面台の陰から
>思い込み<
いよいよマスクをしてる人が減ってきましたね。
外を歩く人でマスクをしてる人ってかなり少ない。
まあ、気温と湿度が上がってきたことも影響してるのかな。
マスクして歩いてるとけっこう息苦しさを感じますね。
しかし、スーパーなど人の集まる場所に行くとマスク族が一気に増えます。
やはりまだ油断はできないということですね。
身近でも感染してる人はいます。
ワクチンはうってるので軽症だとは思いますが・・・。
今回のテーマは「思い込み」。
人間は生まれて今に至るまで、
思い込みのを蓄積してきてる、
と言っても過言ではないかもしれない。
生まれてから覚えることって膨大ですよね。
特に危険に関しては厳しく叱られて覚えていきます。
子供のころは思い込まされていくと言ったほうが当たってるかも・・・。
危険が迫った時に防御本能が働くように繰り返し教えられますよね。
そのために幾度も危険を回避して今に至るわけです。
この思い込みのトレーニングというのは、
プラスの面とマイナスの面を持ってるんですね。
特に自身に迫る危険に関しては、
かなりの力を発揮して守ってくれます。
しかし、この子供のころからの思い込むトレーニングというのは、
一個人のかなりの部分を支配していくんですね。
人間、長ずるにしたがって面と向かってきていることに、
自分で判断を下さなければいけなくなってくる。
ここでの判断が個人個人で違ってくるのは、
自己防衛の思い込みの多様性だと思う。
自分に迫る具体的な危険性のことについては、
回避しようとする行動は人それぞれそれほどは変わらないと思う。
しかし、自己に迫る抽象的なことに対しては、
大きくそれぞれ個人差が出てくると思う。
例えば道路を横断する際に、
近くに信号がある。
信号までいってから渡ろうとする人。
信号より少し離れていても赤信号になればわたってしまう人。
道路を渡るという感覚に対して、
危険に対する思い込みの違いはここにあると思う。
子供の時は一様に信号を渡るで統一されてると思う。
しかし、長ずるにしたがっていろいろな情報から、
道路を渡るという危険性に対する思い込みに、
変化ができてくるんですね。
これが道路を渡るだけでなく、
いろいろなところでの人間の行動の多様性を生むんですよね。
ぐっと身近なところに話を戻していくと、
ここはギター教室なのでギターに関しての思い込み、
というのはどんなもんだろうと思うところですが、
そもそも楽器を演奏するというのは、
いろんな思い込みとの戦いといってもいいですね。
なにしろ大人になってから、
新しい世界へ飛び込んでいくわけですから、
それまでの自身の思い込みの歴史はないことなんですね。
しかし、自分の感性の世界に一石を投じてみようという、
強い思いから教室の門をたたくわけです。
しかし、そこにはおおよそそれまで想像したことのない世界が、
茫漠と広がってるわけです。
新しいドアを開けてしまったわけですよ。
タイタニック号探検ツアーのような危険はないですが、
自分にどうプラスになっていくのか、
まったく分からないですよね。
そこで力を発揮していくのが、
今まで積み上げてきた思い込むの力です。
思い込みというのは、
プラスにはたらくときは大きな力になってきます。
しかし、マイナスにはたらくときも同等の力を発揮します。
思い込んでいくときの怖さですね。
人前の出るのは苦手なんだという思い込み。
これは結構強力に作用しますね。
しかし、人間が新しい世界に踏み出そうとするとき、
苦手だという思い込みを打破しない限り、
新しい世界は開けないんですね。
いわゆる先入観というのを打破しないと、
新しい世界は開けないんですね。
先入観というのはも思い込みにつながってますからね。
自分はこうでなければいけないと思った瞬間に、
新しい感性の扉はしっかり閉じられてしまうんですね。
曲を演奏するにしても、
この曲はこう弾かなければいけないと思い込んでしまうと、
その人自身の可能性というのは閉じられてしまうんですね。
例えばアレグロの曲をアンダンテである人が演奏した。
それはだめだと断じる。
しかし、誰がアレグロの速さを決めたのか・・・。
アンダンテの速さをアレグロと感じる人もいるんだ、
ということが理解できない。
音楽でもなんでも一方向しかないと断じてはいけないってこと。
いろいろな世界があるから面白いわけです。
練習曲はつまらないと断じてしまわないで、
その練習曲ってどんな世界があるのと思考を広げた時、
新しい感性の世界って広がるんですよね。
人間というのは常に新しい感性というのを求めてるんですよね。
だから旅行というのが存在するんですね。
見知らぬ世界で新しい感性を広げる。
人間には思い込みを破ろうとする力と、
守ろうとする力の常にせめぎあいの中にいる、
と、いってもいいと思います。
自分の中の思い込みの世界を思い切って取っ払ってみると、
まったく見たこともない自分がいたりするんですよね。
それは歳をいくらとっても、
面白い楽しいことだと思いますね。
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