譜面台の陰から


                 >第49回発表会を終えて<


 第49回教室発表会が無事終了しましたね。

コロナも今や大暴れ。

その間隙をぬっての開催でした。

参加された生徒の皆さんお協力もあり無事終了できました。

 今回の発表会は従来に比べると少し年齢層が広がりました。

日本の人口構成の縮図のような感じは変わりませんが・・・。

少し全体の演奏を振り返ってみたいと思います。

まず、全体の流れが非常にスムースに進んで、

終了時間が予想以上に早くなったというのは驚きでした。

休憩が取れるといいなと、かなり早めに開始しましたが、

しっかり休憩を取ったにもかかわらず、

非常に終了時間は早まりました。

出入りがスムースにいったのと、

出演する生徒の方の出演、退出する時の手順の経験値も、

かなり上がってきているということが実感しました。

演奏自体も流れがよく上達の度合いも上がってきたということです。

演奏される曲は全体に長く大曲化してますが、

流れが止まるということもなく、

常に前向きに流れていったことも、

時間短縮に大きく影響したかなと思います。

発表会を始めたころは止まって停滞するということが時々起こり、

その度に大きく時間の損失を出して、

最後時間に追われて大慌てなんてことがよく怒っていたので、

今回のような時間が大きく余るというのは、

少々主催してきたものとしては驚きなわけです。

時間が余り過ぎて、いいのかななどと首をかしげるくらいでした。

 流れがよくなった理由の一つとして考えられることは、

やはりテンポがよくなったということだと思います。

演奏者の持ってるテンポが曲にマッチしてきているということでしょう。

やはり以前の発表会によくあったことですが、

聴き慣れたCDのテンポから抜け出すことができず、

途中でいきなり破綻して立ち往生・・・。

またいきなり曲の途中で忘れてそこでまた何度かの弾き直し・・・。

そういうことが何回か繰り返されると、

演奏する総時間というのは無情にも長くなり、

終了時間をめぐってあたふたすることがよくありました。

今回、全体の演奏を聴いていると、

しっかり自分の力量にあったテンポでしっかり弾ききる、

これがある程度徹底されてたと思う。

ミスのない演奏というのは難しいのですが、

たとえミスをしてもテンポに少しの余裕があればうまく乗り切れる。

自分の持つテンポを逸脱して演奏してしまうと、

ミスをしたときにも傷口が思う以上に広がってしまう・・・。

ミスを乗り越えて演奏し続けるということが、

そこで難しくなってしまうことがある。

今回、聴いていて独奏、合奏、弾き語り・・・、

すべてにおいて流れの良し悪しはテンポにかかっていたと思う。

演奏技量も上がってきてるのは実感できましたが、

それ以上に自分の持つテンポというのが、

かなり発揮された発表会だっと思う。

そこが一番良かったかなと感じることができた。

 一つ惜しかったかなと思うことは、

調弦が少し不安定だったかなという方が散見されたことです。

まあ、緊迫した状態にいて、

しっかり調弦できるというのは難しいのですが、

ギターは調弦から始まる楽器です。

曲の練習はもちろんですが、

調弦をしっかりしてから演奏のすべては始まる、

ということを忘れてはいけないですね。

調弦ができてないと聴いてる身にとっては、

そればかりが気になってしまって、

肝心の演奏がどうだったかというのは分からなくなります。

ギターの難しいところではあります。

舞台に出る前にしっかり調弦していても、

舞台に出ると照明というのは意外と熱を持っています。

弦が新しすぎると、

それだけで演奏してる間に狂ってくることがあります。

弦を取り換える時期というのも、

少し気を付けたほうがいいと思いますね。

実際に演奏する前の段階を少し注意深くすると、

演奏もまた違ったものになってくると思います。

実際の演奏が一番大事というのは必ずしもそうではなく、

その前段階の調弦が実は一番大事なんですね。

そこが鈍感に過ぎてしまっていると、

演奏もそれなりってことが結構あるんですよね。

では、また次の演奏を楽しみにしてます。



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