=思い出のエッセイ=

    2004年当時に寄せられたエッセイを再掲載したいと思います。

    ギターへの思いがつづられていて感慨深いですね。


     楽譜の壁  


 
2003年4月に、「暗譜の壁」のタイトルで、

はじめてこのホームページに登場してから、

早くも1年4ヶ月が経過しました。

 2002年のクリスマス会において、

「ホワイトクリスマス」を、

生まれて初めて『暗譜』で演奏して以来、

昨年は、発表会では「すずかけの道」、

クリスマス会では「月の砂漠」と、

それぞれ与えられた曲目に取り組み、

暗譜の演奏をどうにか軌道に乗せることが出来たと、

自分では思っています。

 
 ところで、2004年に入って、

レッスンに新たな局面が加わりました。

それは「楽譜の壁」への挑戦です。

ギター教室に通い始めて以来、

レッスンは全て“タブ譜”で行われてきました。

周囲のかなりの人々が、

楽譜を使って練習していることには気が付いていても、

“タブ譜”とどういう違いがあるのかを考える余裕などないままに、

ギターに取り組んできました。

ここの所、半年ほどのレッスンで、

ようやく“タブ譜”から『楽譜』へのシフトを行い、

7月17日の発表会で、

始めて楽譜によるレッスンで習った、

「川は呼んでいる」を、演奏した次第です。


 これにより、少々大げさな表現が許されるなら、

『暗譜』と『楽譜』の二つの壁を越えたわけです。

音楽にはいろいろなジャンルがありますが、

通常楽譜で表現されるわけですから、

これがマスターできた後は、

自分のギターの世界を、

自主的に広げていくきっかけが掴めるような気がします。

二つの壁を越えた向こう側は、

必ずしも平坦な道が伸びているわけではなく、

反対に一層険しい山道に差掛かるのかもしれませんが、

前向きに考えて、進んでいきたいと思います。

 
 毎週一回のギター・レッスンは、

気持ちの上では生活の最重点項目となっています。

ギターの技量がなかなか上達しないことには、

我ながら呆れていますが、

早く楽譜を自分のものとして、

今まで折に触れ耳を傾け楽しんできた曲目、

あるいは、カラオケで歌う曲目を、

積極的にギターで演奏したいものです。

ギターを通しての交流が、

生活を豊かにすることに感謝しております。



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